嫁の毒親と接して思い出した過去の苦い記憶(その4)

若い頃体験した話

こんにちは。おやつです。

 

このシリーズの4回目になりますが

途中にあった出来事などは過激な事だったり

文章に起こすのが難しい事などもあり

だいぶ端折って書かせていただいています。

 

前回、相手が通院している精神科に一緒に行った話をしました。

 

その後、振り回される日常が続き

私自身も自分の気持ちが良く分からなくなってきたり

ちょっとうつっぽく感じると言う事が出て来ました。

それでも、私がこの人を見捨ててしまったら

この人はどうなってしまうんだろう

そんな考えだけで日常を過ごしていた記憶があります。

 

ある日いつも通り仕事に行くと同居している家を出ました。

私が向かう所は会社ではありません。

その日は休みを取り

相手が通う精神科に行きました。

 

その当時もそうでしたが、個人情報の件で

付き沿いでも無い限り親族とは言え他人の診断内容を知る事は出来ません。

そこで私は自分の診察をしてもらう体で

あの先生に実情を伝え、相談に乗って貰いたいとの思いでした。

安くは無い初診料を払い自分の診察券を作り

私の順番が来ました。

 

診察室の扉を開くとこの前お会いした優しい感じの男性の先生が

良くいらっしゃいましたね

びっくりしました。

それと同時に意味も解らず涙が込み上げて来ました。

恐らく理解してくれてる人がいると言う様な

安心感の様な感情があったんだと思います。

 

気持ちを落ち着かせ

相手と出会ってから現状まで

起きた事をすべて話ました。

先生は『時間は気にしないでイイから、ゆっくり話してくれてイイですよ』と

せかす事なく時には書き留めながら話を聞いてくれました。

 

先生は全てわかっていました。

そして『来てくれて本当に良かった』と仰いました。

先生が相手の状態を話し出しました。

まず医学的な事を言えば

自律神経失調症・躁うつ病・双極性障害・ADHD・ASD

そして自己愛性人格障害

私は医学知識など当然ありませんので

続けて説明をしてもらいます。

はじめの5つの症状については普通の人も何かのきっかけでなる事もあれば

育った家庭環境や脳の仕組みで先天的に罹患される方もいます。

自己愛性人格障害に関しては

主に文字通り人格形成に関わる部分で

健全な自我やルールを守る意識などが

一般の人に比べ自己都合よりに形成されてしまったもの

メンタルの部分ではあるが、脳や心の病気と言うよりは

性格であり人格に非常に難が現れる症状であるという事。

 

当時の私の解釈はこの様な感じだったのですが

私が理解しやすい様に噛み砕いて説明してくれたのを覚えています。

 

この前一緒に診察に来た時

問診に対し全て問題ないと答えた事についても

医者であれ誰であれ、素を見せたり利用出来たり

もしくはある程度安心できる相手で無いと

本当の事はなかなか言えない

自分の立場が低く見られたり

現状より悪くなる様な事を想像してしまうと

自分を守りに入る行動や言動をする事が見られる

なのでこの前は私にその様な場面を見せたく無かったのと同時に

精神科に行っても医者と対等に話す様な

立派な姿を見せたかったんだと思います。

そう説明してくれた後に

この病院に来る前にもいろんな所に通っていて

その前は地元の精神病院に入院されていた事もわかっています。

特に精神的なモノは手術して治ると言ったモノとは大きく違い

自分自身で自覚をして意識を持って治したい気持ちや努力をしないと

改善が難しいモノです。

ですが残念ながらお相手にはその意識が微塵もありませんし

自己愛の強さと人格障害の要素が大きく邪魔をしています。

お二人の関係をお話いただいた上で言いますが

ご自身の今と将来を守るためにも

離れる事が出来るのであれば、それをおススメします。

 

別れた方がイイと言われている事と受け取ったのですが

すんなりと話を理解し受け取る事が出来ました。

そして意識せずに次の質問を投げかけていました。

『今までもこの様な事があったのですか?』

一緒に診察に来た方はいなかったが、問診の中で男性の話は頻繁に出ていました。

そしてそれは非常に自己中心的で非常識な解釈で

男性の身を案じさせるようなモノでした。

前回あなたと一緒に診察に来た時に

聞いていた男性の特徴とあまりにも違うので

その方は逃げる事が出来て、新たにあなたを捕まえたのだと

そう理解しました。

『前回診察に同行した時に先生が目で合図をして下さった様に見えたのですが?』

その問いに対し先生は

『覚えていませんが、そうなのかも知れません』

 

立場上したとは当然言えませんよね。

先生は続いて

今日はあくまでもあなたの診察なのであなたの診断をしますと話し出しました。

『あなたが彼女に抱いている気持ちは愛情ではありません

自分がそばに居なければと言う言葉の通り、持たなくても良い義務感です。

そして、その事象を共依存と呼びます』

その後共依存の実情の説明と

軽いパニック障害の傾向が見えると仰って下さいました。

 

キリが晴れた様な感じがしたのと同時に確信しました。

私がどうこう出来る問題では無いし

一緒にいればどちらも助からず共倒れになってしまう。

別れようと。

 

この思いを話した所

『難しいかも知れませんが、なるべく穏便に刺激をしない様

静かに消える様に別れる手立てを考えて下さい。』

このお話をして下さった時点で、さすがに時間となり

本当に感謝の気持ちから先生に深々と頭を下げ

病院を後にし、その日は帰るまで一人の落ち着いた時間を過ごしました。

 

つづく

 

 

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