毒親が無意識に使うダブルバインドとは

毒親を観察して対処法を考えてみる

こんにちは。おやつです。

 

今回は毒親のみならず、社会においても上司が部下に対して𠮟責する時にも見られる、

ダブルバインドと呼ばれる手法について掘り下げて行きたいと思います。

 

 

ダブルバインドとは

同時に発せられた二つ以上の矛盾した言葉に、板挟みの様になったターゲットが、

結局は相手の言う事の全てに対し、従わざるを得ない状況に陥り、

ストレスを抱え込まされる、やりとりの形式。

と、されています。

 

社会で良く見るパターン

①どうしてその作業に入る前に相談しないんだ、勝手に判断するから失敗するんだ。

②そんな事いちいち聞きにくるな、どうして自分で考えようとしないんだ、だから伸びないんだ。

③やってみようと挑戦するのはいいが、周りの人間に迷惑は掛けるなよ。

 

上に例として3つのメッセージを出しましたが、

コレは同じタイミングで同じ人間(上司)が言った言葉です。

みなさんはどう受け止められましたでしょうか?

3つの言葉に共通して言えることは、ネガティブな要素が必ず含まれている事と、

上司に面倒掛けるような事はしてくれるなと言う圧力的な内容も含まれています。

この3つのメッセージを一つずつ聞かされている場合は、

それぞれが一つずつ違う意味を持っている事がわかります。

ですが、3つのメッセージを同時に言われたとなるとどうでしょうか?

文言通りだと、結局どうしたらイイのかわからなくなるとは思いませんか?

 

そうなんです、コレは上司が部下に対して的確な指示を与えようと、

発したメッセージなどでは無く、

何か不具合が起きた際に、私は指示はした、従わなかった部下が悪い。

と言う様な保身を計っているコトと、

このターゲットとされる部下を完全に支配下に置こうと企てている事がわかります。

 

単に指示を出すだけであれば、それについてだけ伝えればイイはずです。

ですが他にも意図があった場合には言葉が圧倒的に足らなくなるのです。

そこでいかにも指示や注意を出してる風な言い回しで追加した結果がコレです。

 

コレでは部下はどう動き、どう考えるのが正解なのかわからなくさせられた挙句、

とりあえず全部を指示通りにすれば安全なんだろうと判断し、

自分で考えたり工夫するような建設的な思考は放棄し、

この上司にとっての指示待ち人間になってしまうと言うパターンです。

 

 

毒親が使うダブルバインド

毒親が使うダブルバインドも中身はいっしょです。

ただタイプによって露骨な表現をしてくるタイプもいるでしょうし、

思った以上に言葉巧みに使い分けて来るタイプもいることでしょう。

目的も同じです。

結局は自分の支配下に置き、自分に逆らうコト無く、

自分の望むような道を進んでくれるような、

都合のイイ子に仕立てるためです。

 

ですが毒親のタイプによってはコレにプラスして、

暴力や暴言だったり、言葉にもし辛いコトを上乗せしてくる人間もいます。

彼らはコントロールすることが目的ですから、掌握出来たと思えるまで、

手を止めない性質の毒親も少なからずいます。

 

ダブルバインドが及ぼす影響

自己肯定感の低下

一番大きな影響かと思われます。

毒親からのダブルバインドのメッセージを受け続け、

ノルマをこなす様に本心に反しながらも言う事を聞き続けていても、

いずれ言う事に従えなくなったら、親に嫌われたり捨てられたりするのかなと、

言った様な不安や強迫観念を持たされたり、

本当の本心をさらけ出す事が、実際には許されていない家庭環境のおかげで、

承認欲求が満たされず、自己肯定感が低いまま成長してしまうケース。

 

考えるコトを放棄してしまう

自分で考えコレがイイと思っていても、

基本常に否定から入りそのままを受け入れるコトなどしない親な上に、

発するメッセージもダブルバインドとなれば、

子供は考えても無駄なんだと絶望を感じ、それを放棄してしまうケース。

 

自己主張が苦手もしくは出来なくなる

上の考えるコトの放棄にも通じるコトですが、

自分の意見や考えを否定されてばかりでいると、

それを主張したところで結局は否定され無駄に終わるし、

イヤな気持ちになるだけだから、主張してそうなるよりは、

何も主張しない方が波風も立たないからと、

自己主張をあきらめるケース。

 

人との関係性に交換条件を持ち出す

ダブルバインドを用いる親から

勉強したら褒めてあげるだとか、言う事聞いたらオモチャ買ってあげるだとか、

何かにつけこの手の親は、ここぞと言う時にニンジンをぶら下げる手も使う事があります。

そして中にはその対価が親の愛情だと勘違いをしてしまう子もいます。

他人との関係において、何をしてあげたのに何もしてくれないだとか、

好きだったら何をしてなどと言う様に、

目に見える形で気持ちを確認したがるようになるケース。

 

人の言葉を文言通り受け取って良いモノかわからなくなる

ダブルバインドの発する言葉と言うのは、一文ずつであれば意味が伝わる事が多いですが、

まとめて言われると、その言われた文言から意図する意味を理解することが、

とても難しいですし、ほぼ無理に近い言い回しをされます。

なので言葉の通りに受け取って、その行動をした結果、

ダブルバインドの意図するコトでは無いので、

さらにひどい目にあわされると言った事も十分にあり得ます。

その経験から人の発した言葉を文言通りに受け取るのは危険だと、

判断してしまう様になってしまうケース。

 

まとめ

細かく言えば他にもいろいろありますが、

イイ事は当然何ひとつとも無く、悪影響しかありません。

自己肯定感の低下や考えるコトの放棄や主張が出来なくなるなど、

本来の自分を自然と家庭内で表現することが許されない事で、

自分の内面に対しても過小評価をしやすくなり、

外の世界に対しても、自信なども健全に育てる事が出来なかったために、

意見を言わなければイケない場面などでも発言が難しかったり、

対人関係においても家庭を基準にさせられているがゆえに、

コミュニケーションをスムーズに取る事が難しかったりなど、

子供にとってみれば非常に厄介なモノを背負わせるコトになることが多いワケです。

 

今回も最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

みなさんの幸せと毒親からの解放を心から応援しています。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました